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ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例


定価 ¥ 88,000(税込)
販売価格 ¥ 88,000(税込)
商品番号:dg0099
ISBN: 978-4-86798-029-3


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■発刊日:2024年7月31日
■販売者:パテントテック社
■出版社:株式会社 技術情報協会
■資料体裁:A4版、 405頁

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★ 低温、高速硬化するイソシアネート、植物由来のポリオール、低VOC化を実現する触媒など環境に配慮した材料開発事例!

★ 耐熱性、難燃性、強靭化、柔軟性、自己修復性、低誘電特性、接着性、生体適合性
          性能を最大限に引き出す分子設計とウレタン材料を使いこなす事例を多数紹介!

■本書のポイント

【環境対応 】
・ 低温硬化や硬化時間の短縮に寄与する材料開発
・ 環境に配慮したアミン触媒
・植物油脂由来のポリオール
・バイオマス材料を用いたポリウレタンディスパージョン
・ イソシアネートを用いないポリウレタンの合成
・ ポリウレタンのケミカルリサイクル

【材料設計、加水分解 】
・ ソフト/ハードセグメントの比率
・ 分子鎖の凝集構造制御
・溶媒に溶けにくく分析しにくい硬化物の構造解析
・ 劣化、黄変、加水分解の原因究明と対策

【最新応用事例 】
・ フッ素やケイ素を使わない撥水/撥油性ポリウレタンコーティング
・VOC排出規制に伴う、環境に配慮した水系塗料
・ 「車両の軽量化」「マルチマテリアル化」 に貢献する接着剤
・高い難燃性、成型自由度を生かした建材材料
・ 耐熱性と密着性 、ロングポットライフに適したソルダーレジスト材料
・生体適合性に優れたポリウレタンの医療用粘着剤、人口骨材料への応用

■執筆者(敬称略)

三井化学(株)   宮内祐太
住化コベストロウレタン(株)   森田寛
AGC(株)   笹崎裕城
名古屋工業大学    猪股克弘
北陸先端科学技術大学院大学   山口政之
豊橋技術科学大学   竹市力
東洋モートン(株)   武本昇
東北大学   冨重圭一
東京農工大学   野村義宏
東京工業大学   柘植丈治
東ソー(株)   白木慶彦
長崎大学   本九町卓
大日精化工業(株)   佐藤浩正
大阪大学   高島義徳
(株)イノアックコーポレーション   仲矢有紀
大阪大学   宇山浩
日本曹達(株)   橋本裕輝
(株)三井化学分析センター   関根素馨
旭化成(株)   竹野聡志
大阪工業大学    下村修
積水化学工業(株)   村山智
積水化学工業(株)   牛見建彦
信州大学   倪慶清
上智大学   竹岡裕子
シーカ・ジャパン(株)   松木裕一
高田技術コンサル事務所   高田忠彦
東京農工大学   斉藤拓
工学院大学   山本崇史
京都大学   田中一生
東亞合成(株)   阿知波 政史 
京都女子大学    榎本雅穗
岡山県工業技術センター   岩蕗仁
愛知工業大学   山田英介
ブロネート(株)   岡本安史
山形大学    落合文吾
東ソー(株)   森岡佑介
コンサルティングオフィスEIJI    大川栄二
エーピーエスリサーチ   若林一民
(有)エデュース   佐伯準一
(同)米森技術士事務所   米森重明 
(国研)産業技術総合研究所   山根祥吾
(株)日立ハイテクサイエンス   大久保信明
東京農工大学   朝倉哲郎
(株)ケンシュー   倉地育夫 
(株)アイテス   清野智志
HAEWON T&D Ltd.    桐原修
大阪大学   以倉崚平
住化コベストロウレタン(株)   宗像和紀



◇第1章 ポリウレタン原料の特徴と選定法◇

第1節 ポリウレタンの多様性,分子構造と物性の関係
1.ポリウレタンの特長と多様性
2.分子構造モデルと物性
 2.1 架橋の影響
 2.2 直鎖状構造
 2.3 緩い化学架橋構造
 2.4 エラストマーにおける直鎖状構造と緩い架橋構造
 2.5 密度の高い架橋構造
3.まとめ

第2節 ポリウレタンの架橋密度とレオロジー特性
1.架橋した非晶性ポリウレタンの動力学特性
2.架橋した結晶性ポリウレタンの結晶性と動力学特性

第3節 ブロックイソシアネートの反応機構,硬化物特性とその応用
1.ブロックイソシアネートとは
 1.1 ブロックイソシアネートの反応機構
 1.2 ブロックイソシアネートが得意とする分野
 1.3 ブロックイソシアネートが使用される目的
 1.4 ブロックイソシアネートに求められる特性
 1.5 ブロックイソシアネート硬化物に求められる特性
2.ブロックイソシアネートを用いた硬化システムの設計
 2.1ブロックイソシアネートの構成要素
  2.1.1 イソシアネート
  2.1.2 ポリオール
  2.1.3 触媒
  2.1.4 ブロック剤
  2.1.5 水和剤
 2.2 ブロックイソシアネートを用いた高速硬化の手法
 2.3 ブロックイソシアネートを用いた低温硬化の手法
3.ブロックイソシアネートの応用事例
 3.1 自動車における応用事例
 3.2 電子材料における応用事例
 3.3 食品包装における応用事例

第4 節 HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系 低粘度,及び多官能ポリイソシアネートの塗膜性能と応用例
1.イソシアネート系/硬化剤が使用される塗料
2.ポリイソシアネートについて
 2.1 ジイソシアネートモノマー
 2.2 代表的なポリイソシアネートとその特徴
 2.3 イソシアヌレート体各グレードの特徴
3.低粘度ポリイソシアネート(低粘度PI)
 3.1 溶剤系ハイソリッド2 液ポリウレタン塗料への適用
 3.2 無溶剤系2 液ポリウレア塗料への適用
 3.3 水系2 液ポリウレタン塗料への適用
4.多官能ポリイソシアネート(多官能PI)
 4.1 溶剤系2 液ポリウレタン塗料への適用
 4.2 1 液ポリウレタン塗料(ブロックポリイソシアネート)への適用
さいごに

第5節 バイオマス由来イソシアネートの環境負荷低減への応用技術と高機能化
1.環境対応の背景
 1.1 市場ニーズ,技術動向
 1.2 PDIR の設計コンセプト,環境対応へのアプローチ
2.PDIR モノマーの性状,アルコールとの反応性
3.PDIR ポリイソシアヌレートの特性
 3.1 PDIR を用いたポリイソシアヌレートの合成及び反応性
 3.2 ポリイソシアネート系硬化剤の硬化性
 3.3 低温での硬化性試験
 3.4 塗膜物性
4.PDIR アダクトの特性
5.まとめ

第6節 ポリウレタンフォームからのアルデヒド発生メカニズムと臭気の相関 及びアミン触媒による低減方法
1.ポリウレタンフォーム中のアルデヒドに対するアミン触媒の影響
2.ポリオール分解によるアルデヒド生成に対するアミン触媒の影響
3.フォーム臭気とアルデヒド含有量の相関性
4.まとめ

第7節 α-リン酸ジルコニウムを熱潜在性触媒として用いるウレタン合成
1.DBU をインターカレートしたα-リン酸ジルコニウムの熱潜在性触媒
 1.1 DBUをインターカレートしたα-リン酸ジルコニウムの合成
 1.2 DBUをインターカレートしたα-リン酸ジルコニウムを利用する ヘキサメチレンジイソシアネートとフェノールとの反応
 1.3 DBUをインターカレートしたα-リン酸ジルコニウムを利用する ヘキサメチレンジイソシアネートとビスフェノールAとの反応
 
◇第2章 ポリウレタンの評価法~組成・構造解析、動的粘弾性~◇

第1節 ポリウレタン製品の構造分析(原料組成の分析から硬化物・成形物の構造解析まで)

1.ポリウレタンの定性
 1.1 赤外分光法(IR)を用いる方法
 1.2 熱分解ガスクロマトグラフ法(Py-GC)を用いる方法
 1.3 核磁気共鳴法(NMR)を用いる方法
 1.4 近赤外分光法(NIR)を用いる方法
2.構成成分の構造解析
 2.1 ポリオール成分の分析
  2.1.1 ポリエステルポリオール
  2.1.2 ポリエーテルポリオール
 2.2 イソシアネート成分の分析
3.製品(硬化物・成形物)の構造解析
 3.1 概略の組成同定
 3.2 熱可塑ポリウレタンの分析
 3.3 ウレタン硬化物の分析
 3.4 ウレタン硬化物中の添加剤の分析

第2節 ポリウレタンの構造と物性の解析
1.化学構造分析
 1.1 化学組成
 1.2 加水分解処理による主成分分析
 1.3 添加剤分析
2.高次構造解析
 2.1 走査型プローブ顕微鏡
 2.2 粘弾性
 2.3 パルスNMR
3.まとめ

第3節 ポリウレタンの性能に及ぼす構成材料解析

1.ポリオール成分の解析
 1.1 ポリオール成分としての炭化水素鎖ポリブタジエンの効果
 1.2 ポリブタジエンの位置異性ユニット
 1.3 水酸基含有ポリブタジエンの製法
  1.3.1 リビングアニオン重合法
  1.3.2 ラジカル重合法
 1.4 製造法の違いによるセグメント位置
 1.5 ポリオールによるポリウレタンの耐水性向上
2.イソシアネートによるポリウレタンの硬度向上
 2.1 二環式芳香族ジイソシアネート
 2.2 ポリオール1,2-PB周辺化合物とイソシアネートTODIから構成されるポリウレタン物性
 2.3 プレポリマーのゲル化時間比較
 2.4  ガスバリア性
 2.5 圧縮永久歪
 2.6 電気特性
3.ウレタン化触媒の潮流
 3.1 SDGsに留意した非スズ系触媒への取り組み
 3.2 ウレタン化触媒によるポリウレタンの色相比較

第4節 動的粘弾性測定によるポリウレタンの相構造解析

1.ポリウレタン系複合物
 1.1 各種炭素ナノ材料添加ポリウレタン系複合物
  1.1.1 多層カーボンナノチューブ添加ポリウレタン複合物
  1.1.2 カーボンナノファイバー添加ポリウレタン複合物
  1.1.3 フラーレン添加ポリウレタン複合物
 1.2オリゴマー添加ポリウレタン系
  1.2.1 ヒンダードフェノール添加 PU ハイブリッド
  1.2.2 リグノスルフォン添加水性ポリウレタン
 1.3 芳香族イミド基含有 TPU

第5節 ポリウレタンの熱分析・動的粘弾性測定

1.示差走査熱量測定(DSC)
 1.1 DSCの概要
 1.2 DSCによるゴムのガラス転移測定
2熱重量測定 (TG)
 2.1 TGの概要
 2.2 高分子材料の耐熱性の評価
 2.3 反応速度論解析による高分子材料の劣化寿命の評価
3.動的熱機械測定 (DMA)
 3.1 DMAの概要
 3.2 ウレタンゴムのDMA測定
 3.3 マスターカーブによる振動吸収特性の評価

第6節ポリウレタンと絹のコンポジット材料のNMR構造解析

1.PUの合成と組成
2.PUのNMR構造解析
  2.1 溶液NMR
  2.2 固体NMR
3.SF-PUコンポジット繊維の作製と力学物性評価
4.SF-PUコンポジット繊維の固体NMR構造解析
 
◇第3章 各種ポリウレタンの物性と機能制御◇

第1節 ポリウレタンの相分離・結晶高次構造と力学物性

1.化学構造とミクロ相分離構造
2.熱処理による構造変化
3.球晶の形成
4.高強度化

第2節 ポリウレタン/エポキシ樹脂の複合化による強靭化と相構造

1.in-situ 重合法によるポリウレタンエラストマーとエポキシ樹脂の複合化
 1.1 熱可塑性ポリウレタンと Ep とのコンポジット
 1.2 水酸基を複数有するエポキシ樹脂で鎖延長した PU と Ep とのコンポジット
  1.2.1 グリコールの種類の影響
  1.2.2 PPG の分子量および官能基数の影響
 1.3 エポキシ樹脂を末端に有する PU と Ep とのコンポジット
 1.4 芳香族イミド含有 PU と Ep 樹脂コンポジット
2.in-situ 重合法によるポリウレタン樹脂とエポキシ樹脂の複合化
 2.1 種々の PU 樹脂を用いた系


第3節 可逆性・可動性架橋と水素結合を組み合わせたポリウレタン材料の相乗的力学特性
1.可逆性・可動性架橋材料の架橋設計と機能付与
2.ポリウレタン主鎖へのホスト-ゲスト錯体の導入による自己修復性の付与
3.可動性架橋と水素結合の相乗効果によるポリウレタンの強靭化
4.可動性架橋を用いたポリウレタンの結晶性制御と光応答アクチュエーターの構築
5.可動性架橋を用いたポリウレタンの強靭性・分解性の両立
 
第4節 ポリイミドとの分子複合化によるポリウレタンの耐熱性向上,強靭化

1.直鎖状ポリ(ウレタン-イミド)の合成と性質
2.PI の前駆体ポリアミド酸とのブレンド法
3.反応性官能基を有する PI および PA とのブレンド法
 3.1 フェノール性水酸基を有するポリイミドとのブレンド
 3.2 ヒドロキシル基を有するポリアミドとのブレンド
 3.3 カルボキシル基を有する PA,PI とのブレンド

第5節 POSSによるポリウレタンの柔軟性と耐熱性の両立

1.ゾル-ゲル法を用いない材料のハイブリッド化戦略
 1.1 有機-無機ハイブリッドの概略
 1.2 POSSを用いたゾル-ゲル法を用いない材料のハイブリッド化
 1.3 POSSを側鎖に含む超長鎖高分子の合成
 1.4 POSS含有高分子による耐熱性構造色材料の開発
2.耐熱性ポリウレタンの合成と応用
 2.1 POSS修飾ポリウレタンの合成
 2.2 耐熱性の評価
3.メカノクロミック発光性ポリウレタンハイブリッドの開発
 3.1 ポリフルオレンとの混合物体の合成
 3.2  発光性ポリフルオレンハイブリッドの同定
 3.3 力学発光センサーとしての機能評価
4.導電性高分子とPOSS修飾ポリウレタンを用いた伸縮性ハイブリッドの合成
 4.1 導電性ポリウレタンハイブリッドの合成
 4.2 導電性ポリウレタンハイブリッドによる力の計測

第6節 柔軟性,生体適合性向上と皮膚に優しいポリウレタン粘着テープの開発

1.AGC(株)のポリウレタン技術
2.ウェアラブルデバイス用の粘着テープ
 2.1 粘着剤性状
 2. 2評価結果
  2.2.1 皮膚への粘着力
  2.2.2 透湿度
  2.2.3 長期貼り付け試験
  2.2.4 角質剥離量
  2.2.5 医療機器の生物学的評価
 2.3 結論
3.まとめ

第7節 フッ素やケイ素を使わない撥水/撥油性ポリウレタンコーティングの開発

1.濡れのメカニズム
 1.1 表面エネルギーと濡れの関係
 1.2 表面エネルギーの起源
2.PUの撥液性とそのメカニズム
 2.1 撥液性PUの合成
 2.2 HHPIP PUの濡れ性
 2.3 HHPF PUの濡れ性とXRRでの解析

第8節 未処理ポリエチレン/ポリプロピレンへの接着技術

1.接着のメカニズム
 1.1 van der Waals力による接着
 1.2 拡散による接着
2.ポリウレタン接着剤の設計と評価
 2.1 PU接着剤の合成
 2.2 接着性能の評価
 2.3 接着界面の断面構造の観察
 2.4 PUの分子量が拡散に与える影響

第9節 軟質ポリウレタンフォームの難燃化技術

1.高分子の難燃化とその評価法の概略
2.評価技術の勘どころ
3.高分子の難燃化設計と評価技術の実際
4.難燃化技術におけるマテリアルズインフォマティクス
5.まとめ

第10節 ウレタンユニットを有する生分解性高分子の合成とその自己修復機能

1. はじめに
2.実験
 2.1 末端官能化PCLの合成
 2.2 ウレタン化したPCL膜の作製と同定
 2.3 ウレタン化したPCL膜の自己修復能の評価
3.結果と考察
 3.1 末端官能化PCLの合成
 3.2 PCLのウレタン化と機械的特性評価
 3.3 自己修復試験
 3.4 架橋剤の構造が機械的強度に及ぼす影響
4.結論

第11節 ポリウレタン/ポリエチレンオキシド高分子ブレンドの相分離構造と形状記憶能

1.TPU/POEブレンドの調製と形状記憶試験手法
2.TPU/POEブレンドの形状記憶特性
 2.1 ブレンド組成の影響
3.POE分子量の影響

第12節 ゼラチン/ウレタン混合樹脂の機械特性,耐水性,熱安定性の向上

1.ゼラチン-ウレタン樹脂の調製
2.ゼラチン-ウレタン樹脂の特性
 2.1 G-PUP 樹脂の特性
 2.2 G-WSU 樹脂の特性
3.ゼラチン-ウレタン樹脂の利用用途
 
◇第4章 ポリウレタンの劣化と安定化◇

第1節 ポリウレタンの加水分解反応

1.ポリウレタンの生成重合反応
2.ポリウレタンの種類
3.加水分解反応機構
4.分析手法

第2節 ポリウレタンの加水分解,黄変のメカニズムとその抑制

1.ポリウレタンとはなにか
2.ポリウレタンの分子構造
 2.1 ポリウレタンの原料
 2.2 ポリウレタンの分子構造
3.ポリウレタンの加水分解
 3.1 加水分解される構造
 3.2 エステル基の加水分解
 3.3 ウレタン基の加水分解
 3.4 加水分解の抑制
  3.4.1 抑制へのアプローチ
  3.4.2 分子構造の選択
  3.4.3 水との接触機会
  3.4.4 添加剤
4.ポリウレタンの光劣化
 4.1 光劣化とは
 4.2 光劣化の機構
  4.2.1 芳香族ポリウレタンの光劣化
  4.2.2 脂肪族ポリウレタンの光劣化
 4.3 光劣化の抑制

第3節 ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの劣化・加水分解挙動

1.製品の劣化・加水分解事例
2.促進試験による加水分解劣化
 2.1 外観の変化
 2.2 引張特性の変化
 2.3 残留ひずみの変化
 2.4 動的粘弾性特性の変化
 2.5 耐摩耗性の変化
 2.6 分子運動性の変化

第4節 顕微IRと二次元相関解析を活用するポリウレタンの劣化メカニズム解析

1.実験
2.結果と考察
 2.1 ポリエステルPUの顕微IRイメージング
 2.2 ポリエステルPUの二次元相関解析
 2.3 ポリエーテルPUの二次元相関解析
 2.4 ポリエステルPUとポリエーテルPUの比較による劣化メカニズム解析
3.結論
 

◇第5章 ポリウレタンの最新応用技術◇

第1節 ハイソリッドアクリルウレタン樹脂の透明な防水材への応用事例

1.建築における防水
2.透明な防水材の必要性
3.透明な防水材および防水工法に対する要求機能と性能
4.透明な防水材の材料設計
5.本工法の仕様と施工
 5.1 仕様
 5.2 施工
  5.2.1 下地処理
  5.2.2 既存シーリング材の撤去・打替え
  5.2.3 本工法の施工
6.性能
 6.1 意匠性
  6.1.1 仕上り
  6.1.2 耐吸水白化性および耐黄変性
  6.1.3 耐汚染性
  6.1.4 シーリング材の劣化抑制性
 6.2 防水性
  6.2.1 ひび割れ部への浸透充てん性
  6.2.2 透水防止性
  6.2.3 透湿性
  6.2.4 ひび割れ追従性
  6.2.5 耐候性
  6.2.6 付着性
 6.3 タイルのはく離防止性
 6.4 メンテナンス性
7.施工事例


第2節 硬質ウレタンフォームの設計,施工と不燃化技術
1.硬質ウレタンフォーム
 1.1 発泡技術
 1.2 現場発泡技術
 1.3 発泡剤
 1.4 物性
2.不燃材料について
 2.1 防火材料
 2.2 不燃材料
 2.3 不燃材料試験方法
  2.3.1 発熱性試験
3.ウレタンでの不燃材料認定
 3.1 不燃化技術
 3.2 品質
4.他工法との比較
 4.1 断熱性
 4.2 施工日程


第3節 硬質ウレタンフォームの断熱材への応用

1.硬質ウレタンフォームの特長
2.硬質ウレタンフォームの用途
3.硬質ウレタンフォームの種類
4.硬質ウレタンフォームの建築用断熱材適用事例
5.住宅の断熱性能等級
6.硬質ウレタンフォームの種類と断熱性能(熱伝導率)
 6.1 硬質ウレタンフォーム断熱材(ラミネートボード)
 6.2 吹付け硬質ウレタンフォーム(現場発泡)
7.硬質ウレタンフォームの品質管理
 7.1 硬質ウレタンフォーム断熱材(ラミネートボード)の品質管理
 7.2 吹付け硬質ウレタンフォームの品質管理
8.発泡剤の変遷
9.火災予防

第4節 ポリウレタンの発泡シミュレーション

1.発泡工程の概略と研究動向
2.解析モデル
 2.1 反応速度式
 2.2 保存方程式
 2.3 粘度式
 2.4 数値解析手法
 2.5 検証方法
3.解析例

第5節 ガラス転移温度の異なるポリウレタン樹脂を使用した合成皮革における非汚染性

1.実験方法
 1.1 ポリウレタン樹脂の調整
 1.2 試験片レザーの作製
 1.3 デニム布を用いた摩擦試験
 1.4 汚染用染色布による摩擦試験
 1.5 PUフィルムにおける臭気の収着試験
 1.6 耐光性試験
 1.7 耐屈曲性試験
2.結果及び考察
 2.1 フィルムのS-S曲線とガラス転移点(Tg)
 2.2 デニム布を用いた摩耗試験結果
 2.3 汚染用染色布による摩擦試験結果
 2.4 PUフィルムにおける臭気の収着試験結果
 2.5 耐光性試験結果
 2.6 耐屈曲性試験

第6節 CASEを下支えする車両の軽量化やマルチマテリアル化,サステナビリティ対応に貢献するポリウレタン系接着剤

1.車両用途でのポリウレタン系接着剤の応用事例


第7節ポリウレタンフォームの吸音特性およびそのシミュレーション

1.均質化法を応用した多孔質吸音材のマルチスケールシミュレーション
2.多孔質吸音材の微視構造分析
3.微視構造のモデル化および音響性能の予測
4.今後の課題

第8節 ポリウレタン/シリカナノコンポジットの調製及び軟質防音シートへの応用

1.試料の調製
2.評価方法
3.性能評価の結果
 3.1 調製条件による影響
 3.2 シリカ含有率による影響
 3.3 力学的特性
 3.4 熱的性能
 3.5 材料の耐光分解特性
4.軟質防音シート材への応用
 4.1 はじめに
 4.2 シート材料の作製
 4.3 性能評価
  4.3.1 柔軟性
  4.3.2 遮音性能

第9節 ウレタン系接着剤の種類と最新応用事例

1.ポリウレタン系接着剤のタイプ
 1.1 ポリイソシアネート接着剤
 1.2 プレポリマー接着剤
 1.3 熱可塑性ポリウレタン接着剤
2.ポリウレタン系接着剤の機能化対応
 2.1 ポリウレタン系ディスパージョン形接着剤
 2.2 ウレタン系反応性ホットメルト接着剤
 2.3 一液熱硬化性ウレタン系接着剤(ブロックイソシアネートの使用)
3.ポリウレタン系接着剤の組成例
 3.1 ポリウレタン系シーリング材(建築用)
 3.2 ゴム対織物および繊維の接着
 3.3 金属加工用接着剤
 3.4 軟質PVC用接着剤
 3.5 靴用接着剤
 3.6 ポリウレタンフォーム用接着剤
 3.7 木材加工用接着剤
 3.8 FRP用接着剤
 3.9 フィルムラミネーション用接着剤
4.ポリウレタン系接着剤の主な用途,構成成分,技術動向

第10節 ウレタン系接着剤の原料,製造法および利用法

1.ウレタン系接着剤とは
2.ウレタン系接着剤の位置づけ
3.ウレタン系接着剤の製造法
 3.1 溶剤形
 3.2 ホットメルト形
 3.3 反応形
 3.4 水性系
4.ウレタン系接着剤の反応機構
5.ウレタン系接着剤の用途
6.今後の動向

第11節 ラミネート用ポリウレタン接着剤の基礎
1.ラミネート用接着剤
 1.1 ラミネートについて
 1.2 ラミネート方式
2.ポリウレタン系接着剤
 2.1 ポリウレタン系接着剤の特徴
 2.2 ポリウレタン系接着剤の反応機構
 2.3 ポリウレタン系接着剤の分類及び特徴
3.ラミネート接着剤の使用方法
 3.1 接着剤塗布工程
 3.2 溶剤乾燥工程
 3.3 被着体との貼り合わせ工程
 3.4 接着剤硬化(架橋)工程(エージング工程)
 3.5 その他
4.ラミネート接着剤最新動向

第12節 ポリウレタン系を中心にした水性塗料用樹脂の設計と配合・調整
1.水性塗料と水性ウレタン塗料の位置付け
2.水性1Kウレタン塗料
3.水性2Kウレタン塗料
 3.1 車両用への水性2Kウレタン塗料の採用
 3.2 ソフトフィール塗装
4.木工用塗料と水性UV硬化塗料
 4.1 木工用塗料の水性化
 4.2 水性UV硬化塗料

第13節 水性二液型ポリウレタン樹脂と塗料分野への展開

1.水性二液型ポリウレタン塗料とは
2.水性二液型ポリウレタン塗料原料
 2.1 水分散型ポリイソシアネート硬化剤
 2.2 水酸基含有ディスパージョン
3.水性二液型ポリウレタン塗料処方と物性
 

◇第6章 環境に優しいポリウレタン開発技術 ◇

第1節 二酸化炭素・二硫化炭素を用いるポリウレタン類の開発
1.背景
2.五員環カーボネートの合成
3.ポリヒドロキシウレタンの合成と反応
4.ポリヒドロキシウレタンの応用
5.エチレンカーボネートとジアミンの反応により得られる ビスヒドロキシウレタンの重縮合による脂肪族ポリウレタンの合成
6.二硫化炭素とエポキシの反応による五員環ジチオカーボネートの合成と そのポリチオウレタン類の合成への応用
7.まとめ

第2節 酸化セリウム触媒を用いた二酸化炭素吸収アミンとアルコールからのカーバメート合成

1.二酸化炭素+アミン+アルコールの反応
 1.1 熱力学と平衡
 1.2 触媒探索と酸化セリウム触媒
 1.3 二酸化炭素+芳香族アミン+アルコールからのN-アリールカーバメート合成
 1.4 酸化セリウム触媒を用いた二酸化炭素吸収アミンとアルコールからのカーバメート合成

第3節 微生物を用いたポリオール生産とポリウレタン材料化

1.PHAの微生物合成
2.アルコール化合物の存在による分子量の変化
3.ポリオール型オリゴエステルの分泌生産
4.オリゴエステルのポリウレタン材料化
5.ポリウレタン材料の生分解性

第4節 廃棄ポリウレタンの環境低負荷型分解法の開発

1.PUのケミカルリサイクル
 1.1グリコリシス
  1.1.1 グリコリシスについて
  1.1.2 グリコールの影響
  1.1.3 反応時間の短縮のためのマイクロ波の利用とその影響
  1.1.4 グリコリシス反応に用いるグリコールの影響
  1.1.5 グリコリシス反応に用いる触媒の影響
 1.2アシドリシス(酸分解)
  1.2.1 アシドリシス(酸分解)の特長
  1.2.2 アシドリシス(酸分解)の酸の影響
  1.2.3 アシドリシス(酸分解)における反応制御
  1.2.4 アシドリシス(酸分解)により得られる回収ポリオール
 1.3加水分解
  1.3.1 加水分解の特長
  1.3.2 加水分解の触媒の影響
  1.3.3 加水分解における化学構造の影響
  1.3.4 炭酸水を用いたPUの加水分解

第5節 持続的発展に向けたバイオベースポリウレタン
1.大豆油を用いるバイオベースポリウレタン
2.ヒマシ油を用いるバイオベースポリウレタン
3.その他のバイオベースポリウレタン
4.セルロースフィラーを用いるポリウレタンの高性能化
 
第6節 バイオマスポリウレタンフォームの開発

1.世界的な環境問題
2.過去のイノアックの環境への取り組み
3.現在のイノアックの環境への取り組みの全貌
4.バイオマス原料と環境問題の関係
5.バイオマス原料のウレタンフォームへの応用
6.バイオマス度50%を達成したポリウレタンフォーム ECOLOCELR
7.バイオマスポリウレタンフォームとリサイクル

第7節 ポリウレタンディスパージョンの特徴

1.ポリウレタンとは
2.ポリイソシアネートの種類と反応性
3.ポリオール成分とカーボネートジオールの紹介
 3.1 ポリオール
 3.2 ポリカーボネートジオール
4.バイオマスウレタン原材料
5.水系ポリウレタンの製造方法
6.ポリウレタンディスパージョンの製造方法
 6.1 カーボネート系
 6.2 バイオマス系ポリウレタンディスパージョンの製造方法
7.ポリウレタンディスパージョンの物性向上,架橋システム
8.応用事例