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プラスチック海洋問題と対応策
定価 ¥ 88,000(税込)
販売価格 ¥ 88,000(税込)
商品番号:dc0240
ISBN: 978-4-7813-1721-2
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■発刊日:2023年1月31日
■販売者:パテントテック社
■出版社:株式会社シーエムシー出版
■資料体裁:B5判、318頁
★海洋プラスチック汚染問題の科学的事実と持続可能性!
★生分解性プラスチックの海水中での生分解性を解説!
★プラスチックの海洋廃棄の現状と資源循環を解説!
■著者一覧
島村道代 京都大学
中川慎太郎 東京大学
吉江尚子 東京大学
小関康雄 小関環境事務所
加茂 徹 早稲田大学
内藤 航 (国研)産業技術総合研究所
大南英雄 花王株式会社
南部博美 花王株式会社
藤井健吉 花王株式会社
髙橋祐次 国立医薬品食品衛生研究所
赤渕芳宏 名古屋大学
長澤尚胤 (国研)量子科学技術研究開発機構
塚田雄亮 コネル・ブラザーズ・ジャパン㈱
辻本広行 ホソカワミクロン㈱
宮原佑宜 東京工業大学
柘植丈治 東京工業大学
中山敦好 (国研)産業技術総合研究所
森 良平 GS アライアンス㈱
尾鍋史彦 東京大学;(一社)日本印刷学会
国岡正雄 (国研)産業技術総合研究所
佐野 浩 三菱ケミカル㈱;ポリマーズ&コンパウンズ
大倉徹雄 ㈱カネカ
宇都甲一郎 (国研)物質・材料研究機構
【海洋プラスチック汚染問題と対策編】
第1章 海洋プラスチック汚染問題
― 科学的事実と持続可能性への挑戦 ―
1 はじめに
2 海洋プラスチック汚染:科学的事実
2.1 SDGsと海洋汚染
2.2 海にプラスチックごみがあること ― その事実に関する時空間的差異 ―
2.3 海洋マイクロプラスチック問題
2.4 環境中へ排出されやすいプラスチックとされにくいプラスチック
2.5 深海のコンビニエンスストア
2.6 海洋MP問題解決の鍵はなにか
3 問題を取り巻く社会の状況
3.1 SDGsと海洋問題の特殊性
3.2 欧州の「予防原則」と「循環型経済」
3.3 20と日本の状況「プラスチック資源循環戦略」と「プラスチック資源循環促進法」
3.4 おわりに ―「 持続可能」な社会に向けて―
第2章 動的結合に基づく力学機能性ポリマー材料の開発
1 緒言
2 動的結合による高分子材料の強靭化
2.1 動的結合ユニットの疎密に基づく強靭なポリマー
2.2 動的結合ユニットの配置制御による熱可塑性エラストマーの強靭化
3 動的結合に基づく自己修復性材料の開発
3.1 水で自己修復性がトリガーされるボロン酸エステル架橋ポリマー
3.2 アルコールで自己修復性がトリガーされるヘミケタール架橋ポリマー
3.3 エントロピー駆動型水素結合により強靭性と自己修復性を両立したポリマー
4 まとめと展望
第3章 バイオプラスチックのライフサイクルアセスメント(LCA)
~石油由来プラスチックとバイオマス由来プラスチックの比較~
1 はじめに
2 LCA とは
2.1 LCA の概要
2.2 ISO 規格に基づくLCA 実施手順
3 バイオプラスチックのLCA
3.1 LCA 計算方法
3.2 LCA 評価結果
4 LCA の観点からの今後のバイオプラスチックの普及のために
4.1 バイオマスプラスチック
4.2 生分解性プラスチック
4.3 両者共通
5 おわりに
第4章 海洋プラスチック問題に対するリサイクルの役割
1 はじめに
2 廃プラスチック問題とは
3 なぜ廃プラスチックのリサイクルは難しいのか?
4 廃プラスチックのリサイクルの現状
5 ゼロカーボンを目指す社会における廃プラスチックのリサイクル
6 海洋プラスチック問題を解決するために
第5章 海洋プラスチックの環境リスク評価の実施に向けてポイントと課題
― マイクロプラスチックを中心に ―
1 はじめに
2 マイクロプラスチックの環境リスク評価の枠組み
3 マイクロプラスチックの環境リスク評価のポイント・課題
3.1 評価の目的は何か? 何を評価の対象とするのか?
3.2 暴露と有害性の単位の整合化
3.3 モデルによる暴露評価の重要性
4 MPの環境リスク評価事例
5 おわりに
第6章 海洋プラスチックごみ問題の排出源プロファイルから考える解決志向性リスク管理
1 背景
2 海洋プラスチック排出源のプロファイリング
3 海洋プラスチックごみの海洋生物への影響評価
4 下水処理施設におけるMPの捕捉
5 海洋プラスチックごみ問題の解決志向性リスク管理の検討
第7章 ナノサイズプラスチックの評価
1 はじめに
2 ナノ/マイクロプラスチックの経口摂取影響
3 ナノ/マイクロプラスチックの吸入ばく露影響
4 ナノ/マイクロプラスチックの評価
5 革新的な物質が引き起こした事故例
6 おわりに
第8章 予防原則とリスク評価 ─ 若干の試論をかねて
1 はじめに
2 予防原則について
2.1 予防原則と予防的アプローチ
2.2 予防原則の定式化とその多様性
2.3 予防原則を構成する4つの要素
2.4 〈半具体化〉された予防原則と,予防原則の定義
3 予防原則の適用要件である「科学的不確実性」とリスク評価
3.1 2つの不確実性 ─「科学的不確実性」と「慎重なアプローチ」との区別
3.2 予防原則の適用要件である「科学的不確実性」─ 環境法学における分類の試み
4 おわりに
第9章 放射線加工による生分解性・生体適合性ヒドロゲルの創製とその応用
1 はじめに
2 放射線照射による架橋反応を利用したゲルの創製と物性
3 放射線架橋生分解性ゲルの応用例
4 おわりに
第10章 生分解性高分子PLGA 微粒子の調製と医薬・化粧品応用
1 はじめに
2 PLGAナノ粒子の特徴
3 PLGAナノ粒子の調製
4 PLGAナノ粒子の医薬・化粧品への応用
5 おわりに
第11章 ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)
1 はじめに
2 ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)とは
3 天然微生物が合成するPHAと生合成経路
4 PHA重合酵素
5 PHAの材料特性と物性向上のための戦略
5.1 超高分子量P(3HB)
5.2 中鎖長(mcl)PHAホモポリマー
5.3 scl/mclハイブリッドPHA
6 新規モノマーを含有する共重合体PHA
6.1 分岐側鎖構造を有する共重合体PHA
6.2 側鎖にフェニル基を有する共重合体PHA
6.3 α位炭素にメチル基を有するPHA
7 おわりに
第12章 生分解性樹脂の海水中での生分解性および評価
1 はじめに
2 土壌での生分解と海洋での生分解
3 海洋での生分解に影響する因子
4 海洋での生分解性を評価する手法
5 今後に向けて
第13章 100%植物バイオマス系生分解性プラスチック,バイオマスコーティング材料,バイオマス塗料などの,石油を使用しない化学製品群
1 序論
2 プラスチック,樹脂の分類
3 種々のバイオプラスチックとCNF複合樹脂材料
4 デンプン系生分解性樹脂,非可食性バイオマス由来であるセルロース系生分解性樹脂
5 100%天然バイオマス生分解性組成を維持したまま汎用の成形機で大量生産できる樹脂材料と,それを用いた各種成形品など
6 あらゆる廃植物を原料とする天然バイオマス系生分解性プラスチック。カリブ海のサルガッサムを一部原料として用いた天然バイオマス系生分解性プラスチック
7 天然深共晶溶媒を用いた100%バイオマス系生分解性熱可塑性材料
8 100%天然バイオマス系材料からなるコーティング材料,塗料,色材インク,接着剤,可塑剤,潤滑剤などの化学製品群
9 CNFを複合した抗菌性を持つ天然バイオマス系生分解性樹脂,塗料
10 3Dプリンターで印刷できるセルロース系生分解性樹脂
11 バイオマス認証製品
12 100%天然バイオマス系可塑剤,潤滑剤,金属用切削材など
13 セルロースナノファイバー複合天然ゴム
14 天然バイオマス由来UV硬化型樹脂製品群
第14章 プラスチック代替新素材への展開に向けた紙・セルロース素材のポテンシャル
1 はじめに
2 生分解性という紙・セルロース系素材の優位なポテンシャル
3 CLOMAにおける紙・セルロース素材に関する活動
4 製紙業界にとっての「プラスチック資源循環促進法」は新たな好機か
5 「紙パルプ技術協会年次大会」から見たプラスチック代替製品開発の現況
5.1 プラスチック代替セッション1
5.2 プラスチック代替セッション2
5.3 プラスチック代替セッション3
6 東京国際包装展(Tokyo Pack 2022)」から見たプラスチック代替製品開発の現況
7 紙・セルロース系のプラスチック代替素材に必要な特性とは何か
8 おわりに
第15章 生分解性プラスチックの国内外の標準化動向
1 標準化の意義
2 生分解に関わるISO国際標準化の国内・国際審議体制
3 国際標準化の道筋
4 生分解に関わるISO国際標準
5 その他の国際標準化動向
6 生分解性プラスチック製品の認証制度
7 海洋生分解評価方法のISO国際標準化
第16章 生分解性プラスチックの有効活用のための認証制度と材料開発
― BioPBSTMの応用展開 ―
1 はじめに:Sustainabilityとプラスチック
2 Solutionとしてのバイオプラスチック
3 生分解性プラスチックと認証制度
3.1 生分解性プラスチックとは
3.2 生分解性プラ識別表示制度
3.3 生分解性プラスチックの展開
3.4 三菱ケミカルのBioPBSTM
4 海洋ごみ対策と生分解性プラスチック
4.1 海洋ごみ発生抑止のための生分解性プラスチックの活用
4.2 海洋ごみ対策につながるBioPBSTMの材料開発
5 おわりに
第17章 カネカ生分解性ポリマーGreen Planet®の海水中における生分解性と社会実装
第18章 形状記憶特性を有する生分解性ポリマー材料の開発
1 はじめに
2 高分子の形状記憶
3 生分解性を有する形状記憶高分子
4 生分解性形状記憶高分子のバイオメディカル分野への応用
4.1 生体温度で駆動する形状記憶高分子
4.2 バイオメディカルデバイスへの応用
5 生分解性形状記憶高分子の新展開 〜組織工学からメカノバイオロジーへ〜
6 おわりに
【生分解性プラスチックとバイオプラスチックの市場動向編】
1 プラスチックの動向(資源循環,廃プラ,海洋プラ)
1.1 循環型社会における資源循環
1.2 廃プラスチック処理の動向
1.3 海洋プラスチック
2 生分解性プラスチック(微生物生産,天然系,化学合成系)
2.1 微生物産生系生分解性プラスチック
2.2 天然系生分解性プラスチック
2.3 化学合成系生分解性プラスチック
3 バイオマスベース生分解プラスチックと非生分解性プラスチック
3.1 バイオマスベース生分解プラスチック
3.2 非生分解性バイオマスプラスチック
3.3 バイオプラスチックの用途
3.4 生分解性プラスチックの主な用途分野の動向
3.5 非生分解性バイオマスプラスチックの応用分野の動向
4 バイオプラスチックの市場動向
4.1 世界市場の概要
4.2 国内市場概要
5 バイオプラスチック原料の市場動向
5.1 バイオエタノール
5.2 乳酸
5.3 バイオコハク酸
5.4 1,4 -ブタンジオール(1,4 -BDO)
5.5 イソソルバイド
5.6 ヒマシ油
5.7 その他木質系材料
6 個別バイオプラスチックの市場動向
6.1 バイオポリエチレンテレフタレート(バイオPET)
6.2 バイオポリエチレン(バイオPE)
6.3 ポリ乳酸(PLA)
6.4 バイオポリアミド(バイオPA)
6.5 バイオポリウレタン(バイオPU)
6.6 ポリブチレンサクシネート(PBS)
6.7 ポリヒドロキシアルカン酸(PHA),ポリヒドロキシアルカン酸系樹脂(PHBH)
6.8 木材複合系プラスチック
6.9 デンプン複合系プラスチック
6.10 その他のバイオプラスチックの動向
7 天然繊維の市場動向
7.1 天然繊維の概要
7.2 天然繊維の需給状況
7.3 天然繊維関連メーカーの動向
8 プラスチック代替紙製品の市場動向
8.1 プラスチック代替紙製品の企業動向
9 その他海洋プラスチック対策の動向
9.1 海洋流出繊維対策
9.2 海洋浮遊プラスチック対策
9.3 その他