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生物の寿命延長 ~老化・長寿命の基盤研究最前線~


定価 ¥ 59,400(税込)
販売価格 ¥ 59,400(税込)
商品番号:dn0068
ISBN: 978-4-86043-773-2


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■発刊日:2022年3月22日
■販売者:パテントテック社

■出版社:株式会社エヌ・ティー・エス
■資料体裁:B5版、460頁

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・持って生まれた遺伝子や細胞の限界を超え、
 禁断の「不老不死」に迫ることはできるか!?

・長寿命に関与するテロメアの制御や長寿遺伝子、
 ニコチンアミド・モノヌクレオチド研究の成果!

・組織から見た寿命延長作用や、モデル生物による
 調査、国内外の研究動向も一挙掲載!

●執筆者

監修者
南野 徹    順天堂大学 大学院医学研究科 教授


執筆者(掲載順)
南野 徹    順天堂大学 大学院医学研究科 教授
笹子 敬洋   東京大学 大学院医学系研究科 助教
植木 浩二郎  国立研究開発法人国立国際医療研究センター 研究所糖尿病研究センター センター長
荒谷 紗絵   東京大学 医科学研究所 癌・細胞増殖部門 助教/日本医科大学付属病院 腎臓内科
中西 真    東京大学 医科学研究所 癌・細胞増殖部門 教授
宇野 雅晴   国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター 研究員
西田 栄介   国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー/センター長
今岡 進    関西学院大学 生命環境学部 教授
宇留野 晃   東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 准教授
山本 雅之   東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 教授/機構長
宮川 拓也   東京大学 大学院農学生命科学研究科 特任准教授
田之倉 優   東京大学 大学院農学生命科学研究科 特任教授
須田 将吉   順天堂大学 大学院医学研究科 非常勤助教/米国・メイヨークリニック
石川 正真   University of Cologne Institute for Genome Stability in Aging and Disease
        Postdoctoral Research Fellow of the Alexander von Humboldt Foundation
石川 冬木   京都大学 大学院生命科学研究科 教授
山本 佑樹   広島大学 大学院医系科学研究科 助教
高橋 陵宇   広島大学 大学院医系科学研究科 准教授
田原 栄俊   広島大学 大学院医系科学研究科 教授
赤木 一考   富山大学 学術研究部 未病研究センター 特命助教/
        国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 神経遺伝学研究部 外来研究員
佐々木 貴史  慶應義塾大学 医学部百寿総合研究センター 講師
新井 康通   慶應義塾大学 看護医療学部/医学部百寿総合研究センター 教授
前澤 善朗   千葉大学 大学院医学研究院 講師
越坂 理也   千葉大学 大学院医学研究院 診療講師
加藤 尚也   千葉大学 大学院医学研究院 助教
横手 幸太郎  千葉大学 大学院医学研究院 教授
山本 恒久   慶應義塾大学 医学部 共同研究員
新村 健    兵庫医科大学 医学部 主任教授
堀 優太郎   東京大学 定量生命科学研究所 助教
小林 武彦   東京大学 定量生命科学研究所 教授
坂本 和一   筑波大学 生命環境系 准教授/健幸イノベーション開発研究センター センター長
菅原 賢也   筑波大学 生命環境系 研究員
谷津 智史   早稲田大学 人間科学学術院 客員次席研究員
近藤 嘉高   早稲田大学 人間科学学術院 講師
千葉 卓哉   早稲田大学 人間科学学術院 教授
岩部 美紀   東京大学 大学院医学系研究科 特任准教授
岩部 真人   東京大学 大学院医学系研究科 准教授
山内 敏正   東京大学 大学院医学系研究科 教授
堀川 誠    広島大学 大学院統合生命科学研究科 特任助教
水沼 正樹   広島大学 大学院統合生命科学研究科 教授
新谷 知也   松谷化学工業株式会社 研究所第一部機能性素材G 主査研究員
佐藤 正資   香川大学 農学部 教授
清水 重臣   東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授
大塚 北斗   名古屋大学 大学院創薬科学研究科 助教
川口 耕一郎  京都工芸繊維大学 工芸科学部 講師/国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 
        研究所ジェロサイエンス研究センター 外来研究員
杉本 昌隆   国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 副部長/
        地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 副部長
田口 純平   東京大学 医科学研究所 システム疾患モデル研究センター 特任研究員
山田 泰広   東京大学 医科学研究所 システム疾患モデル研究センター 教授
脇田 将裕   大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 老化生物学 特任助教
原 英二    大阪大学 微生物病研究所 遺伝子生物学分野 教授
川上 聖司   東京大学 医科学研究所 癌・細胞増殖部門
城村 由和   東京大学 医科学研究所 癌・細胞増殖部門 助教
中西 真    東京大学 医科学研究所 癌・細胞増殖部門 教授
田中 久通   公益財団法人がん研究会 がん研究所 細胞老化プロジェクト
高橋 暁子   公益財団法人がん研究会 がん研究所 細胞老化プロジェクト プロジェクトリーダー
夜久 圭介   富山大学 医学部 助教
中川 崇    富山大学 医学部 教授
入江 潤一郎  慶應義塾大学 医学部 准教授
伊藤 裕    慶應義塾大学 医学部 教授
狩野 理延   帝人株式会社 ヘルスケア新事業部門ニュートラシューティカルグループ 
        シニアマネージャー/NOMON 株式会社 取締役COO
中島 良太   帝人株式会社 ヘルスケア新事業部門ニュートラシューティカルグループ 
        グループリーダー/NOMON 株式会社 CTO
山名 慶    帝人株式会社 ヘルスケア事業統轄補佐 研究主幹/ NOMON 株式会社 代表取締役CEO
城下 郊平   国立研究開発法人国立国際医療研究センター 生体恒常性プロジェクト
田久保 圭誉  国立研究開発法人国立国際医療研究センター 生体恒常性プロジェクト プロジェクト長
山本 伸一   慶應義塾大学 医学部 特任助教
大谷木 正貴  慶應義塾大学 医学部 特任助教
安藝 大輔   慶應義塾大学 医学部 助教
伊藤 美菜子  九州大学 生体防御医学研究所 准教授
吉村 昭彦   慶應義塾大学 医学部 教授
齊藤 貴志   名古屋市立大学 大学院医学研究科 教授
内藤 裕二   京都府立医科大学 大学院医学研究科 教授
羽鳥 恵    名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 特任准教授
井藤 喬夫   京都大学 大学院生命科学研究科 研究員
井垣 達吏   京都大学 大学院生命科学研究科 教授
勝海 悟郎   順天堂大学 大学院医学研究科 特任助教



序章 「生物の寿命延長」研究の軌跡 《南野 徹》


第1章 老化のメカニズム
第1節 個体老化プログラムとその制御 《笹子 敬洋,植木 浩二郎》
  1.はじめに
  2.老化を規定するシグナル経路
  3.インスリン/ IGF-1 の構造と作用
  4.インスリン/ IGF-1 のシグナル伝達機構
  5.インスリン/ IGF-1 シグナルと下等生物の寿命
  6.インスリン/ IGF-1 シグナルと哺乳動物の寿命
  7.肥満・インスリン抵抗性における寿命
  8.まとめ
第2節 個体における老化細胞の多様性と役割 《荒谷 紗絵,中西 真》
  1.はじめに
  2.老化細胞の特徴
  3.老化細胞の誘導機構
  4.個体内の老化細胞の局在
  5.なぜ老化細胞が蓄積するのか?
  6.老化細胞とヒトの疾患との関連
  7.がんにおける細胞老化の役割
  8.細胞老化と組織修復・再生
  9.おわりに
第3節 遺伝的要因や環境要因による老化速度制御機構 《宇野 雅晴,西田 栄介》
  1.はじめに
  2.老化の特徴
  3.遺伝的要因
  4.環境要因
  5.今後の展開


第2章 酸化ストレスと老化
第1節 酸化ストレス抑制による寿命延長の分子メカニズム 《今岡 進》
  1.はじめに
  2.低酸素状態と酸化ストレス
  3.ヒトにおいてWDR23 は存在し,Nrf2 の発現を制御するのか
  4.BPA はなぜ,線虫の寿命を短くするのか
  5.CGA はなぜ線虫の寿命を延ばすのか
  6.酸化ストレスはなぜ寿命を短くするのか
  7.抗酸化物質と抗酸化因子
  8.おわりに
第2節 酸化ストレス応答システムKEAP1-NRF2 系と寿命 《宇留野 晃,山本 雅之》
  1.はじめに
  2.加齢・寿命とKEAP1-NRF2 制御系
  3.宇宙での加齢とNRF2
  4.KEAP1-NRF2 酸化ストレス応答システム
  5.アルツハイマー病とKEAP1-NRF2 制御系
  6.糖尿病とKEAP1-NRF2 制御系
  7.NRF2 による視床下部の保護作用
  8.まとめ
第3節 老化の基盤となるミトコンドリアの機能と品質管理 宮川 拓也,田之倉 優》
  1.はじめに
  2.ミトコンドリアのエネルギー産生と活性酸素種の制御
  3.ミトコンドリアDNA と加齢による変異の蓄積
  4.ミトコンドリアの品質管理システム
  5.おわりに


第3章 テロメアと寿命延長
第1節 テロメア総論 《須田 将吉,南野 徹》
  1.はじめに
  2.テロメアの発見と細胞老化
  3.テロメアによる細胞老化シグナル
  4.テロメア長と加齢関連疾患
  5.おわりに
第2節 プロテオスタシスと非増殖細胞の老化 《石川 正真,石川 冬木》
  1.老化の理解
  2.老化のプロテオスタシス崩壊仮説
  3.プロテオスタシス崩壊は老化の原因か
  4.アルツハイマー病
  5.神経細胞の細胞老化
  6.非増殖性細胞の細胞老化は有害か有益か
  7.細胞老化は全ての生物種に保存されているか
  8.老化の予測は可能か
第3節 テロメア・テロメラーゼと寿命延長 《山本 佑樹,高橋 陵宇,田原 栄俊》
  1.はじめに
  2.テロメアG テール
  3.テロメラーゼ
  4.テロメラーゼ触媒遺伝子
  5.テロメラーゼ遺伝子と細胞の寿命延長
  6.テロメラーゼ遺伝子と非コードRNA


第4章 遺伝子/分子からみた老化と長寿命
第1節 加齢による組織恒常性の破綻と老化制御遺伝子 《赤木 一考》
  1.はじめに
  2.食餌制限
  3.概日リズム
  4.組織恒常性
  5.腸管バリア機能
  6.おわりに
第2節 百寿者・スーパーセンチナリアン研究の現状と展望 《佐々木 貴史,新井 康通》
  1.はじめに
  2.スーパーセンチナリアンの人口統計
  3.スーパーセンチナリアンの表現型
  4.長寿遺伝子
  5.長寿のバイオマーカー
  6.腸内細菌叢と健康長寿
  7.おわりに
第3節 早老症にみる細胞,個体の老化と寿命の延長
《前澤 善朗,越坂 理也,加藤 尚也,横手 幸太郎》
  1.はじめに
  2.Hutchinson-Gilford progeria syndrome(HGPS)
  3.Werner syndrome(ウェルナー症候群,WS)
  4.WS の基礎研究の現状
  5.おわりに


第5章 長寿遺伝子サーチュインの機能
第1節 心臓におけるサーチュイン遺伝子の役割:Sirt1 とSirt3 について
《山本 恒久,新村 健》
  1.概 要
  2.心臓のサーチュインファミリーについて
  3.サーチュインとカロリー制限
  4.サーチュインと虚血性心疾患
  5.サーチュインと肥満・糖尿病に伴う心筋症
  6.おわりに
第2節 リボソームRNA 遺伝子と細胞老化 《堀 優太郎,小林 武彦》
  1.はじめに
  2.酵母リボソームRNA 遺伝子と老化
  3.ヒトリボソームRNA 遺伝子と老化
  4.まとめ
第3節 サーチュイン遺伝子の活性化に働く新規機能分子の探索 《坂本 和一,菅原 賢也》
  1.さまざまな生物におけるサーチュイン遺伝子
  2.サーチュイン遺伝子の活性化に働く新規機能分子


第6章 栄養/代謝制御による寿命延長効果
第1節 食事制限による寿命延長作用の分子メカニズム:
遺伝子改変による長寿命マウスとの類似性から見た栄養センシング経路の重要性
《谷津 智史,近藤 嘉高,千葉 卓哉》
  1.はじめに
  2.カロリー制限
  3.カロリー制限による抗老化作用の分子メカニズム
  4.カロリー制限模倣薬
  5.おわりに
第2節 代謝と寿命制御 《岩部 美紀,岩部 真人,山内 敏正》
  1.はじめに
  2.寿命研究
  3.食餌/食事制限による寿命延長効果
  4.寿命を制御する経路/メカニズム
  5.寿命を延長する方略
  6.おわりに
第3節 モデル生物を用いた栄養・代謝シグナルが関与する寿命制御機構の解明
《堀川 誠,水沼 正樹》
  1.はじめに
  2.モデル生物間の栄養要求性の違い
  3.糖および炭水化物の量・質的変化が与える寿命への影響
  4.アミノ酸およびその代謝産物の量・質的変化が与える寿命への影響
  5.脂質の量・質的変化が与える寿命への影響
  6.まとめ
第4節 D-アルロース、D-アロースおよびD-グルコサミンの寿命延長効果
《新谷 知也,佐藤 正資》
  1.はじめに
  2.D-アルロース
  3.D-アロース
  4.D-グルコサミン
  5.課題と展望


第7章 オートファジーと老化
第1節 加齢とオートファジー 《清水 重臣》
  1.はじめに
  2.オートファジーの概要
  3.オートファジーの分子機構
  4.加齢によるオートファジーの変化
  5.オートファジーと寿命
  6.オートファジーと老化
  7.マイトファジーと老化
  8.臓器の老化とオートファジー
  9.加齢に伴う疾患とオートファジー
  10.おわりに
第2節 オートファジーを誘導する栄養素と寿命制御(分裂酵母の寿命研究)
《大塚 北斗》
  1.はじめに
  2.老化・寿命研究のモデル生物:分裂酵母
  3.分裂酵母の経時寿命研究
  4.分裂酵母のオートファジーと寿命制御
  5.まとめ


第8章 老化細胞の除去・制御による寿命延長
第1節 老化細胞除去モデル 《川口 耕一郎,杉本 昌隆》
  1.はじめに
  2.加齢と細胞老化
  3.SASP と老化
  4.老化細胞除去モデルマウス
  5.長寿動物における老化細胞除去システム
  6.ヒトにおける老化細胞の除去
  7.おわりに
第2節 発がんにおける細胞老化 《田口 純平,山田 泰広》
  1.はじめに
  2.細胞老化のがん抑制作用
  3.老化細胞の細胞非自律的作用
  4.細胞老化の可逆性
  5.発がん過程での細胞老化反応におけるエピゲノム制御
  6.細胞老化を介したがん幹細胞性獲得
  7.個体レベルでの老化研究の問題点
  8.おわりに
第3節 セノリティクスの探索:老化細胞除去の可能性と問題点 《脇田 将裕,原 英二》
  1.はじめに
  2.細胞老化の誘導メカニズムとその多様性
  3.細胞老化の生理作用
  4.細胞老化を標的とした抗老化の可能性
  5.老化細胞除去(セノリシス)薬の開発
  6.SASP 誘導調節薬の開発
  7.おわりに
第4節 老化細胞の性質の詳細な解析から新たに同定されたセノリティクスGLS1 阻害剤
《川上 聖司,城村 由和,中西 真》
  1.加齢と老化細胞
  2.in vivo における老化細胞の解析
  3.老化細胞を選択的に除去するGLS1 阻害剤
  4.GLS1 阻害剤をはじめとするセノリティクスの展望
第5節 老化抗原(seno-antigen) を標的としたsenolytics の開発 《須田 将吉,南野 徹》
  1.はじめに
  2.現在の抗老化治療とその課題
  3.Seno-antigen を標的としたsenolytics の開発
  4.今後の展望
第6節 SASP 制御による病態制御と寿命延長 《田中 久通,高橋 暁子》
  1.はじめに
  2.SASP 因子
  3.SASP の誘導機構
  4.SASP の生体機能
  5.SASP が関わる病態
  6.SASP 制御による老化の制御
  7.今後の課題
  8.おわりに


第9章 ニコチンアミド・モノヌクレオチドと寿命延長
第1節 NAD 代謝による老化・寿命制御 《夜久 圭介,中川 崇》
  1.はじめに
  2.NAD 合成経路の概要
  3.NAD 代謝と寿命
  4.NAD 前駆体の寿命延長効果
  5.NAD 前駆体を用いたヒト臨床試験
  6.おわりに
第2節 ニコチンアミド・モノヌクレオチドの臨床応用 《入江 潤一郎,伊藤 裕》
  1.はじめに
  2.NAD+ の合成と代謝機構
  3.加齢とNAD+ 代謝
  4.加齢に伴うNAD+ 代謝の変化とNMN による治療戦略
  5.NMN がヒトのNAD+ 合成・代謝と身体機能に与える影響
  6.おわりに
第3節 ニコチンアミド・モノヌクレオチドの商品化 《狩野 理延,中島 良太,山名 慶》
  1.はじめに
  2.NMN との出会い
  3.ニュートラシューティカル
  4.NOMON 立ち上げ
  5.NMN サプリメントの製品化
  6.NMN サプリメントの製造品質管理体制
  7.NMN サプリメントの臨床試験
  8.プロダクティブ・エイジングの実現に向けて


第10章 組織からみた寿命延長研究
第1節 造血系抗老化システムの解明 《城下 郊平,田久保 圭誉》
  1.造血システムと加齢
  2.造血幹細胞の加齢変化と分子機構
  3.加齢造血幹細胞の抗老化への試み
  4.クローン造血(CHIP)
  5.おわりに
第2節 免疫老化制御と寿命延長
《山本 伸一,大谷木 正貴,安藝 大輔,伊藤 美菜子,吉村 昭彦》
  1.はじめに
  2.免疫老化が全身,臓器の老化を誘導する
  3.SA-T と老化関連疾患
  4.CD8+T 細胞とがん
  5.免疫老化と認知症
  6.CD8+T 細胞疲弊の分子メカニズム
  7.免疫老化の抑制,改善が全身の老化を抑制するか?
  8.おわりに
第3節 脳老化制御による健康寿命延長の可能性 《齊藤 貴志》
  1.はじめに
  2.認知症・アルツハイマー病
  3.AD マウスモデルは脳老化モデルか?
  4.AD 病態と神経炎症,細胞老化
  5.脳? 末梢連関とAD 病態
  6.おわりに
第4節 腸内細菌制御による寿命延長の可能性 《内藤 裕二》
  1.はじめに
  2.高齢者の腸内細菌叢の特徴
  3.百寿者の腸内細菌の特徴
  4.腸内細菌叢から寿命を予測する
  5.腸内細菌叢を標的にした寿命延長
  6.糞便移植による寿命延長
  7.腸内細菌代謝物による寿命延長
  8.おわりに
第5節 体内時計制御による寿命延長の可能性 《羽鳥 恵》
  1.はじめに
  2.哺乳類の概日時計と時計遺伝子群
  3.光受容体メラノプシンと光感受性網膜神経節細胞
  4.末梢組織と概日時計タンパク質
  5.加齢に伴う時計関連分子群の変化
  6.メラノプシンと疾患
  7.非視覚応答にはmRGC が必須である
  8.一日の中での食事をする時間幅を制限すると,体重増加を防ぐことができる
  9.さまざまな時間制限摂食の報告例
  10.おわりに


第11章  ショウジョウバエから見えてきた細胞老化と
個体老化のメカニズム 《井藤 喬夫,井垣 達吏》
  1.モデル生物で見出された個体寿命の制御因子
  2.ショウジョウバエにおける細胞老化現象
  3.細胞老化誘導のマスター制御因子Pointed/ETS
  4.FoxO はPointed/ETS の発現を抑制して細胞老化を阻害する
  5.Pointed は個体寿命を負に制御する
  6.FoxO による新たな個体寿命制御メカニズム
  7.おわりに

第12章 国内外の寿命延長研究の動向 《勝海 悟郎》
  1.寿命延長研究・老化研究の各国での現況
  2.寿命延長研究・老化研究の臨床応用の現況
  3.抗細胞老化治療の現況
  4.寿命延長研究・抗老化研究の展望と課題
  5.さいごに